試験について 第一種電気工事士 筆記試験のポイント

筆記試験のポイント

  • ■試験問題は、すべて四肢択一のマークシート方式
  • ■9科目について全50問×2点で出題され100点満点
  • ■60点で合格となるため、解きやすい問題を確実に取ることが合格の近道
  • ■過去に出された問題や類似した問題が多く出題される

第一種電気工事士試験の筆記試験とは?

学習のポイント

試験は、四肢択一のマークシート方式で例年60点を超えれば合格できることに着目しましょう。配点は全て2点で50問なので、科目ごとにおおよその出題数を把握して、自分の得意な科目を攻略していくと効率的です。
高圧受電設備の知識がポイントになりますから、その基本構成や施工に関しては、しっかりと押さえましょう。検査方法、発送電施設、保安に関する法令など「覚えればよい科目」は確実に得点できるようにしましょう。計算問題が苦手な人は、全て解けなくても合格できますので、基本をしっかりと理解してある程度の点数がとれればよしと考えましょう。
第一種電気工事士の問題は、過去に出された問題や類似した問題が多く出題されます。過去問題集の学習では、問題の正否だけでなくて、できなかった問題を覚えてしまうようにすると効果的です。

四肢択一のマークシート方式

試験問題は、すべて四肢択一のマークシート方式で解答します。試験時間は2時間 20分、問題数は全50問です。
試験では、電気に関する基礎知識や電気工事の実務、法令についてなど、電気工事士として仕事をしていく上で必要となる知識について広く出題されますが、具体的には以下の9 科目にわかれています。

  • 1.電気に関する基礎理論
  • 2.配電理論及び配線設計
  • 3.電気応用
  • 4.電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
  • 5.電気工事の施工方法
  • 6.自家用電気工作物の検査方法
  • 7.配線図
  • 8.発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
  • 9.一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
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合格ラインは6割、解きやすい問題を確実に取ろう

合格ラインは、若干変動することがありますが100点満点中60点で合格となる年が多いようです。
配点は1問2点×50問と均等になっていますので、得意な科目や解きやすい問題を確実に取っていくことが、合格への近道と言えます。

科目と範囲

1.電気に関する基礎理論

「電気に関する基礎理論」の科目は、直流回路、交流回路、三相交流回路、静電気・電流の磁気作用、コンデンサ回路、整流回路などの知識が求められます。
合格するために必要なことは、以下の通りです。

  • ○オームの法則、合成抵抗の求め方や電力、電力量など直流回路の計算ができること
  • ○抵抗、コイル、コンデンサの性質を理解して、交流回路のオームの法則を使いこなせること
  • ○直列回路の三角形、並列回路の三角形、電力の三角形など交流回路の計算を直角三角形から求めることができること
  • ○三相交流回路は、単相交流回路3組の組合わせであることを理解すること
  • ○静電気や電流の磁気作用、コンデンサの回路や、交直変換回路について理解すること

2.配電理論及び配線設計

電力系統の末端で直接需要家に電力を供給する系統を配電系統といいます。また電力系統とは、電力を需要家の受電設備に供給するための発電・変電・送電・配電を統合したシステムということです。「配電理論」は配電線により電気エネルギーを各需要家に配る方法の理論です。単相2線式、単相3線式、三相3線式、電灯・動力共用方式などの知識が求められます。
合格するために必要なことは、以下の通りです。

  • ○各種配電方法の仕組みと電圧、電流の関係を理解すること
  • ○電圧降下や電力損失、力率改善の計算ができること
  • ○需要率、負荷率、不等率について計算ができること
  • ○幹線と分岐回路の設計ができること

3.電気応用

「電気応用」は、主に照明用光源と照明設計、電気加熱と熱量計算、ポンプ用電動機や巻上機などの電動機の所要動力の計算です。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○各種光源の種類、蛍光ランプの点灯回路を理解すること
  • ○照明器具を用いた照度計算、照明設計の方法を理解すること
  • ○各種加熱方式と、加熱に要する電力や電力量の計算ができること
  • ○揚水ポンプや送風機、巻上機用電動機の所要動力の計算ができること

4.電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用材料及び工具並びに受電設備

実務で必要な電気機器、電気工事で用いる配線材料及び器具、電気工事で用いる工具、高圧受電設備で用いる開閉装置、遮断機、計器用変成器、保護継電器の種類などの知識です。低圧用機器や器具、高圧機器について知ることで、電気工事士としての実力を身につけます。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○変圧器、誘導電動機、同期発電機などの重要な電気機器の原理や構造、役割を学習して特性計算ができること
  • ○蓄電池の原理や特徴を知り、主な充電方式を理解すること
  • ○絶縁電線の種類、過電流継電器、配線器具などの種類と役割を覚えること
  • ○電気工事に用いる工具の名称と使い方を覚えること
  • ○開閉装置、遮断器などの高圧受電設備用機器の名称と用途、特徴を覚えること
  • ○計器用変成器の種類と役割、原理や特徴を覚えること
  • ○主な保護継電器の種類と役割を覚えること

5.電気工事の施工方法

実際の電気工事の施工方法について学習して、基本を実務に生かすことができるようにします。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○電線の接続条件と接続方法は確実に覚えること
  • ○接地工事の種類と接地工事の役割及び技術基準とその解釈を覚えること
  • ○ケーブル工事、金属管工事、合成樹脂管工事、その他の施工方法を修得すること
  • ○施工場所による制限を把握して、正しい施工ができるようにすること
  • ○高圧ケーブルの端末処理の役割を理解すること
  • ○高圧架空引込、高圧地中引込の配線方法を理解すること
  • ○高圧受電設備の接地工事を施す場所と役割を確実に把握すること

6.自家用電気工作物の検査方法

電気計測の基本と測定方法、試験方法についての知識です。自家用電気工作物が技術基準を守って正しく製作あるいは、施工されているかを検査します。また、過負荷や設備の故障、落雷などの異常があったときは設備を保護する機能が正しく働くかどうかを確認する必要があり、各種の測定や試験を実施します。
自家用電気工作物とは、工場やビルなどのように電気事業者から高圧の電圧で受電している建物の電気を使用するための機械、器具、電線路などを指します。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○指示電気計器の種類と動作原理を理解すること
  • ○電力、電力量、接地抵抗、絶縁抵抗の測定ができること
  • ○絶縁耐力試験の方法と試験電圧、試験時間がわかること
  • ○保護継電器の特性試験の方法がわかること

7.配線図

高圧受電設備は、6,600 ボルトの高圧配電線路から受電し、100 ボルト、200 ボルトの低圧に変成する設備です。
主開閉装置の形式により PF・S 形と CB 形があり、設備容量による制限があります。この2 つの形式の違いを把握して、単線結線図と複線結線図を理解し、過電流保護や地絡保護についての知識が必要です。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○高圧受電設備の種類と施設の規定を覚えること
  • ○高圧受電設備主要機器の役割を覚えること
  • ○PF・S 形と CB 形の基本構成を覚えること
  • ○PF・S 形と CB 形の機器の役割を覚えること
  • ○受電設備用機器と図記号などを覚えること
  • ○PF・S 形と CB 形の標準施設を覚えること

シーケンス制御は、リレーなどの制御機器により機械や装置を自動運転するための技術です。
試験の出題は、誘導電動機の始動において必要とする実用的な内容が出題されます。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○シーケンス制御機器(スイッチ、表示灯、リレー、タイマ)を覚えること
  • ○シーケンス制御の基本回路(ON回路、OFF回路、切替回路、自己保持回路、タイマ回路)を覚えること
  • ○三相誘導電動機の制御回路(電動機の始動回路、過電流保護)を覚えること
  • ○三相誘導電動機の正転、逆転回路、インターロック回路を理解すること
  • ○三相誘導電動機のY-△(スターデルタ)始動回路を理解すること

8.発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性

発電設備:電気を発生する設備
送電設備:電気を輸送する設備
配電設備:電気を配る設備
変電設備:電圧を上げたり、下げたりする施設など
それぞれの設備についての基本構造と原理の知識です。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○水力発電の原理と構造を理解すること
  • ○火力発電(汽力、ガスタービン、ディーゼル)の原理と構造を理解すること
  • ○送電設備とその役割がわかること
  • ○配電設備とその役割がわかること
  • ○変電設備と基本的な構造及び特性の計算ができること

9.一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

電気工作物の保安に関する法令の知識です。電気工作物の工事、維持、運用を規制することで安全を確保することを目的とした法令です。
電気エネルギーをつくる側と利用する側、電圧の区分などにより、それぞれに電気工事士の資格や工事業を営む者に規制を設け、電気エネルギーを安全に利用し電気による災害や障害が発生しないように各種の法令があります。
合格するために必要なことは、下記の通りです。

  • ○電気事業法(電気工作物の区分、電気事故報告など)を理解すること
  • ○電気工事士法(電気工事士の資格と義務を定め、欠陥工事の災害の発生を防止する)を理解すること
  • ○送電設備とその役割がわかること
  • ○電気工事業法(電気工事業を営む者の規制により保安の確保に資する)を理解すること
  • ○電気用品安全法(電気用品の製造、販売などの規制により危険及び障害の発生を防止する)
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