電気工事士とは 電気工事士と関連資格

「電気工事士」と「電気主任技術者」の違い

電気業界で必要とされる代表的な資格のうち、よく比較されるのが「電気工事士」と「電気主任技術者」の違いです。類似資格として有名でどちらも電気関連の仕事ですが、資格の内容や仕事内容は異なっており、全く違う資格です。そんな「電気工事士」と「電気主任技術者」の違いをまとめてみました。

1.電気系の資格はどんなものがあるの?
2.「電工」と「電験」 2つの資格の違いは?
3.取得する順番は?
4.資格のニーズと現状
 

1.電気系の資格はどんなものがあるの?

まずは、電気系の資格がどのようなものがあるか見てみましょう。電気系の資格には様々なものがあります。その中でも代表的な電気系の資格をまとめてみました。
 
◆電気工事士
電気工事士は、住宅や店舗、工場などの電気工事士を行う際に必要となる資格です。電気工事の欠陥による災害の発生を防止するために、電気工事士法の定めによって一定範囲の電気工作物における電気工事に従事する者の資格が定められています。

◆電気主任技術者
電気主任技術者とは、発電所、変電所、工場、ビルなどの受電設備や配線など、電気設備の保安監督という仕事に従事することができる資格です。
電気設備を設けている事業主は、工事・保守や運用などの保安の監督者として電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で義務付けられています。

◆電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士は、電気工事を行う上で施工計画、施工図の作成、高低の管理、安全管理などを行う為に管理する場合に必要な資格です。国土交通省によって指定された試験機関で行われる「電気工事施工管理技術検定試験」を受けることによって取得できる国家資格です。

◆電気通信主任技術者
電気通信主任技術者とは、電気通信ネットワークの工事、施工や電子ネットワークの運用などの監督責任者になるための資格です。国で管理されている国家資格であり、日本データ通信協会が行なっている国家資格で合格する事によって資格を取得することができます。

◆工事担任者
工事担任者資格は、ブロードバンド回線の接続やIP-PBXの設計、配線工事などの電気通信に関する工事担任者としての資格です。
この資格は工事の種類や範囲によって資格が分かれています。

上記の資格は、国家資格をまとめた「みんなの資格」で資格の詳細や試験内容などを紹介しています。詳しくはこちらをご確認ください。
➡みんなの資格

 

 

2.「電工」と「電験」 2つの資格の違いは?

電気系の資格の中でも、「電気工事士」と「電気主任技術者」は類似資格としてよく比較されます。しかし、この2つの資格は携わる業務の内容や、試験の特性など全く異なる資格なのです。この2つの資格の違いを見てみましょう。

◆業務内容の違い
電気事業法の定めによって、事業用電気工作物を設置する者は、事業用電気工作物の工事、維持および運用のための保安監督者として電気主任技術者を選任しなければなりません。また、電気工事士法の定めによって最大電力500キロワット未満の需要設備及び一般用電気工作物については、電気工事の作業に従事する者として電気工事士等の資格がなければなりません。
この違いを簡単に言うと、電気主任技術者は保安の監督をする仕事(監督)で、電気工事士は、500キロワット未満の工事に従事する仕事(プレイヤー)ということになります。

電気主任技術者 第一種 すべての事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督を行うことができます 保安管理
第二種 電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督を行うことができます
第三種 電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5,000キロワット以上の発電所を除く)の工事、維持及び運用に関する保安の監督を行うことができます
電気工事士 第一種 第二種電気工事士の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます 工事
第二種 一般住宅や店舗などの600ボルト以下(低圧)での受電設備の工事に従事できます

◆試験の特性の違い
この2つの資格は、試験の性質が違います。電気工事士の試験は過去問題や類似問題が多く出題されます。また、筆記試験の問題は毎回同じような構成で出題分野ごとの配点もほぼ変わりません。このような試験の特性を理解して勉強をすれば、合格点に到達できるようになります。
一方電気主任技術者は、一次試験と二次試験があり、第三種試験は一次試験のみです。
第三種だけでも、理論、電力、機械、法規の4科目あり、試験範囲も膨大です。同じ問題や類似問題はほとんど出題されません。基礎をしっかりと理解できていないと、合格点に達するのは難しいものがあります。

 

3.取得する順番は?

しばしば弊社に「電気工事士、電験三種の順番で取得すればよいでしょうか?」「電気工事士と電験三種どっちを先に取ろうか
迷っています」というお問い合わせがあります。電気工事士と電気主任技術者は、どっちが先がいいとか、どっちが上だということはありません。業務内容が違うのです。自分が具体的にどういう職種に就きたいのかのによっての選択となります。
なお、電気工事士の「電気理論」の分野は第三種電気主任技術者の理論の基本になりますので、電気の勉強がはじめての方はまず電気工事士を目指して、ステップアップで電気主任技術者を目指される方が多いようです。

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4.就職・転職を考えてみる

電気は私たちの生活に欠かせないエネルギーです。現在、多くの企業が電気系の有資格者を求めています。
電気工事士は、国や自治体が推進するグリーンエネルギーの普及支援で、太陽光発電システムや燃料電池などを導入する企業・団体や個人が増え、その施設に携わる電気工事士が不足していることや、電力自由化などに伴い、事業拡大のチャンスと捉えた新規参入を狙う多くの企業で電気工事士の有資格者が求められています。
また、多くの家電量販店で、商品配送時にコンセントの新設など軽微な電線工事まで対応できるように配送業者に電気工事士の資格を取らせる動きが増えていることや、今注目のEV(電気自動車)の大型充電設備の設置には、電気工事士の有資格者でないとできない工事があるなど、時代の移り変わりにより、電気工事士のニーズが増えています。
電気主任技術者は、日本全体で慢性的な人手不足です。就職・転職支援会社の方は、最近はいろいろな企業から、「経験がなくてもよいからとにかく資格取得者が1名でもほしい」という相談を受けるとおっしゃっていました。電気主任技術者の仕事は、体が元気であればいくつになっても現役で仕事ができます。
自分の将来を見据えて、自分に合った資格の取得を目指しましょう。

参考:電験三種とは?

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